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ウェブプラットフォーム作成の基礎

独自ドメインの取得と管理の基本

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2025 [ Vol.0.1 | No.1 ]


はじめに


DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する事業者であり、IT技術者でもある私が、無料のクラウドサービスを活用して「こんなことができますよ!」を実際に試してみました。

具体的には、独自ドメインを使ってAWS(AmazonWebServices)、
GCP(Google Cloud Platform)、Microsoft 365の利用環境をそれぞれの利点を生かして相互接続にて構築しています。

これであなただけの個人用ウェブプラットフォームが作成できます。



独自ドメインの取得と管理の基本「ドメイン」

ウェブサイトには、インターネット上の「住所」が必要です。
これが「ドメイン」と呼ばれるものです。
普段、ウェブサイトを見るときにブラウザのアドレスバーに表示される「https://www.google.com/」や「yahoo.co.jp」のようなものがドメインです。

このドメインの中でも、自分だけのオリジナルのものを「独自ドメイン」と呼びます。
例えば、「https://www.<あなたのサイト>.com」といった形で、あなたのサイト専用のアドレスを作ることができます。独自ドメインを持つことで、サイトに信頼感や専門性が増し、訪問者にとっても覚えやすくなります。

独自ドメインを取得するには、ドメインを販売している会社(「レジストラ」と呼びます)から購入する必要があります。例えるなら、土地の登記をするようなものですね。

ドメインを取得したら、そのドメインが「どのウェブサイトの場所を指しているのか」をインターネット全体に教えてあげる必要があります。この情報を管理するのが「DNS (Domain Name System)」という仕組みです。DNSは、ドメイン名と、ウェブサイトが実際に置かれているサーバーの住所(IPアドレスという数字の羅列)を結びつける「電話帳」のような役割をしています。

ドメインの種類を示すアイコン  はい、このまま進めますよ! パソコンに向かう人のアイコン  


さて、独自ドメインとは何か、そしてDNSが電話帳のような役割をしている、というところまでお話ししました。

では、実際にドメインを取得するとき、どんな種類があるのか、どうやって選べばいいのか気になりますよね。

ドメインの「種類」というのは、URLの最後にある「.com」とか「.jp」、「.net」などの部分のことです。
これを「トップレベルドメイン(TLD)」と呼びます。

代表的なトップレベルドメインをいくつかご紹介しますね。

  • .com:最も一般的で、世界中の多くの企業や個人が使っています。「Commercial(商業)」に由来しますが、今ではどんな目的でも広く使われています。もし特にこだわりがなければ、まずこれを検討すると良いでしょう。

  • .net:こちらも広く使われています。「Network(ネットワーク)」に由来しますが、現在は特定の用途に限定されません。

  • .org:主に「Organization(組織)」、特に非営利団体などがよく使います。

  • .jp:日本を表す国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)です。日本国内の個人や企業が利用でき、信頼性が高いとされています。

ドメインを選ぶ際には、以下のポイントを考えてみてください。

  1. 覚えやすいか、入力しやすいか:短くてシンプル、スペルミスしにくいものが理想です。

  2. 目的と合っているか:例えば、個人のブログならあなたの名前やニックネーム、お店のサイトならお店の名前などをドメインに含めると良いでしょう。

  3. 既存の商標などと被らないか:他社の有名な名前などと似たドメインは避けるべきです。

  4. 利用したいドメインが取得可能か:人気のあるドメインはすでに使われていることが多いので、いくつか候補を考えておくと安心です。

独自ドメインの取得と管理の基本(ドメインを入手)

ドメインの種類や選び方がわかったところで、次は実際に「どうやって独自ドメインを手に入れるの?」という話です。

独自ドメインを取得するには、**ドメイン登録サービス(レジストラ)**を利用します。日本にはたくさんのドメイン登録サービスがあります。主なサービスとしては、お名前.com、ムームードメイン、スタードメインなどがあります。

これらのサービスでドメインを取得する流れは、大体以下のようになります。

  1. 希望するドメイン名を検索する: まずは、あなたが使いたいと考えているドメイン名が、まだ他の誰にも使われていないかを確認します。サービスのウェブサイトに検索窓があるので、そこで調べてみましょう。

  2. ドメインの種類を選ぶ: 例えば「your-site.com」のように、どのトップレベルドメイン(.com, .jp, .netなど)にするかを選びます。

  3. 個人情報や支払い情報を入力する: ドメインの所有者として、あなたの名前、住所、メールアドレスなどの情報と、支払い方法(クレジットカードなど)を登録します。

  4. ドメインを購入・登録する: 料金を支払い、登録手続きを完了させます。これで、晴れてあなたがその独自ドメインの「所有者」となります。

ドメインを取得しただけでは、まだウェブサイトは表示されません。取得したドメインが、あなたのウェブサイトが置かれている場所(サーバー)を指し示すように設定する必要があります。これが「DNS設定」と呼ばれる作業です。

DNS設定では、主に以下の2つの情報を登録することが多いです。

  • ネームサーバー情報: ドメインのDNS情報を管理するサーバーの場所を指定します。通常、ドメイン登録サービスが提供するネームサーバーを使うか、ウェブサイトをホスティングするサービス(今回の場合はAWSなど)のネームサーバーを使うことになります。

  • AレコードやCNAMEレコードなどの設定: 特定のドメイン名がどのIPアドレス(サーバーの住所)を指すのか、あるいは別のドメイン名を指すのかを設定します。これによって、「your-site.com」にアクセスしたときに、あなたのウェブサイトが表示されるようになります。

少し専門的な話になりましたが、要は、ドメインを取得したら「このドメインはあのウェブサイトに繋がっていますよ」という指示をインターネット全体に登録する作業が必要、ということです。

さて、当方の場合は「商業コンサル」という事業で、既に「Biz」ドメインを利用していますのでコンサルがこのドメインを利用する場合を例として話して行きたいと思います!

.biz」ドメインは、その名の通り「business(ビジネス)」に特化したトップレベルドメインです。このドメインを使うことには、いくつかのメリットがあります。

  1. 目的の明確化: 「.biz」というドメインを見るだけで、訪問者はそのサイトがビジネス関連の情報を扱っていることが直感的に理解できます。これにより、あなたのウェブサイトが「商業コンサル」という専門性の高いサービスを提供していることが、一目で伝わりやすくなります。

  2. 信頼性の向上: 一般的に、ビジネスに特化したドメインは、企業の公式サイトやサービスサイトとして利用されることが多いため、専門的で信頼できる印象を与えます。

  3. ブランドイメージとの合致: あなたの事業が商業コンサルであるならば、「Biz」という言葉はまさにその内容を端的に表しています。ドメイン名自体がブランドイメージの一部となり、覚えてもらいやすくなります。

例えば、あなたが「グローバルビジネスコンサルティング」というサービスを提供しているとして、「globalbizconsulting.biz」のようなドメイン名にすることで、より専門的で覚えやすい印象を与えることができます。

もしあなたが「Biz」ドメインを既に取得済み、または取得を検討されているのであれば、この選択はあなたのビジネスの信頼性と専門性を高める上で非常に有効な戦略と言えるでしょう。


これで、「独自ドメインの取得と管理の基本」の第一部は終了です。

ここまでで、独自ドメインとは何か、その選び方、そして例として「.biz」ドメインが商業コンサル事業にどう役立つかについてお話ししました。

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